風疹が流行中! 妊婦さんは注意!

2018/10/25

いま、日本で風疹が流行しています。

関東、愛知などの地域で特に流行っています。

風疹は、通常は発熱、発疹、リンパ節腫脹などをおこし、数日間で自然に治る怖くない感染症です。

 

しかし、妊婦さんがかかると「先天性風疹症候群」をおこし、赤ちゃんに障害が残る場合があります。

障害とは、心臓病、難聴、白内障、精神運動発達遅滞などです。

2013年の前回の流行では、全国で45人の先天性風疹症候群の赤ちゃんが確認されています。

特に妊娠初期の妊婦さんは注意が必要です。

 

平成2年4月2日以降に生まれた人は、2回のワクチン接種を受けて、感染予防に必要な抗体を持っている可能性が高いですが、ワクチンを0~1回しか受けていない人は十分な免疫がない可能性があります。

 

風疹ワクチンは生ワクチンなので、すでに妊娠している方は接種できません。

妊婦さん(特に妊娠初期)は流行地域に行くことを避ける、これから妊娠を考えている女性は、自分が免疫を持っているか(血液検査で抗体価を調べます)把握し、持っていない場合は妊娠前のワクチン接種を考慮する必要があります。

 

それから、周囲に妊婦がいる、またはこれから妊娠予定の女性がいる男性も、自分が感染して、妊婦さんにうつさないよう注意が必要です。

 

 

「風疹患者、17年の13倍超 米は妊婦の渡航自粛勧告」日本経済新聞 2018/10/23

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3681961023102018000000/

 

「風疹について」厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/