(読書記)自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング

(読書記)自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング 

 著:アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ  サンマーク出版

 

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自己啓発の本は、古いものから最近出たもの、外国から入ったもの、日本人著者によるものまでたくさんあり、多くを読んできました。

その中でも、本書は、「RAS(網様体賦活系)」という観点からわかりやすく解説されており、著者夫婦の実体験も合わせて、楽しめながら読み進めます。

ナポレオン・ヒル、マーフィーなどの自己実現理論に共通する「潜在意識」、「引き寄せの法則」、「宇宙のちから」などは、すべてこのRASという誰もが持つ脳の機能だったのです。

 

著者が示す、自己実現の方法とは、

・まずは叶えたい夢・目標のリストを書く。

・リストには期限を付ける

・どうすれば達成できるかは考えない。

・それはRAS(網様体賦活系)が勝手に教えてくれる。

 

人は子供の頃から繰り返しRASにプログラミングされ(○○をしてはいけないetc)、自分がしたいことではなく、他人(親)が期待することをするようになる。

今の自分の人生は、本当に望むことができているだろうか。

まずは、自分が本当に望んでいるものは何かをはっきりさせる。

次に、視覚化、自己暗示を利用する。そして、絶対にあきらめない。

 

どんな状況でも、そこでどうするかを決めるのは自分であり、その結果に責任を持つ。

言い訳はしない。現在の状況を作ったのは、全て過去の自分の選択の結果である。

 

  

目次

はじめに

第1章 RASの秘密を知る

第2章 自分ののぞみをはっきりさせる

第3章 明確な目標を定める

第4章 期限を決めて計画を立てる

第5章 他人がどう思い、何をしようが、なんと言おうがやりぬく

第6章 自分の人生に責任を取る

第7章 目標を視覚化する

第8章 アファメーションの威力

第9章 新しい習慣を身につける

第10章 数のゲームを楽しむ

第11章 ストレスに打ち勝つ

第12章 恐怖と不安を克服する

第13章 絶対にあきらめない

第14章 どん底から再出発する

第15章 おさらい

 

以下は、私がポイントと思ったことのメモ書きです

第1章 RASの秘密を知る

「頭のなかで考えたことを、心から信じられるなら、人はそれがどんなことでも達成できる by ナポレオン・ヒル 1937年」

これは誰もが持っている脳のしくみ:網様体賦活系(RAS: reticular activating system)による。

 

RAS

・におい以外の、脳に入るすべての情報を中継し、必要な情報のみをキャッチ、仕分ける役割を果たす。

・意識と潜在意識をつなぐ。脳の中の優れた「GPSシステム、検索エンジン」。

・大事なのはどこへ行きたいか、どうすれば行けるかはRASが自動で教えてくれる。

・RASは自分の思い通りにプログラミングできる

 

第2章 自分ののぞみをはっきりさせる

自分ののぞみがはっきりしていなければ、人生で何か達成したり得ることは難しい。

人は子供の頃から繰り返しRASにプログラミングされ、自分がしたいことではなく、他人(親)が期待することをするようになる。

 

自分の人生の舵を自分で取っていく方法

・「やりたいことリスト」を書く(手書きで)。リストは、心の底から信頼できる人以外、誰にも見せない。

・まずは「何を」したいのかだけを考える

・どうすれば達成できるかは考えない(RASがそのうち教えてくれる)

 

「成功するコツは、とにかく始めること by マーク・トウェイン」

 

第3章 明確な目標を定める

リストをA~Cに分類する

A:今の自分にとって最も大事だと思えること、近いうちに達成できるだろうこと

B:今の自分にとって大事だけど、本当に達成しようとする前にもう少し考える時間がほしい

C:おもしろい、挑戦したいけどまだよくわからない、できれば達成したい

A~Cのそれぞれに、やりたい順番をつける

目標は、はっきりと具体的な言葉で書く(年月日、量、金額、サイズ、形など)

☓:「いつかお金持ちになる」

○:「5年後までに1000万円を貯める」

 

第4章 期限を決めて計画を立てる

脳には期限に間に合わせようとする力が備わっている

効果的な期限設定

①現実的 ②短め ③すぐに実行する

 

すぐに達成できそうな小さな目標に切り分ける

目標を決めたらすぐ行動を開始する。準備に時間をかけてはいけない。

 

人生で起こることにストレスを感じたり、不安になったり、落ち込んだり、否定的に考える癖がついたりしたとき、そのような状態からいつまでに立ち直るという期限を決める。

 

第5章 他人がどう思い、何をしようが、なんと言おうがやりぬく

目標を決め、計画を立て、「さあ、やるぞ」と宣言すると、待ったがかかる(多くは友人、親戚など)。誰になんと言われても聞き入れないと決心しよう。後先考えずに行動したり、無用なリスクを取っていいわけではない。決断する前には情報を集めて十分に考える。しかし、夢は誰にも奪わせてはならない。

 

第6章 自分の人生に責任を取る

言い訳はしない。どんな状況でも、そこでどうするかを決めるのは自分であり、その結果に責任を持つ。今の状況を作ったのも、全て過去の自分の選択の結果である。

 

第7章 目標を視覚化する

脳は視覚化した出来事と、現実に起こった出来事を区別できない。頭の中で想像したことは現実になる。心に望むことだけを視覚化する。

 

第8章 アファメーションの威力

アファメーション=自己暗示

・自分が達成しようとしていること、これからやろうとしていることをつねに繰り返し自分に言い聞かせること。

・自分が選んだ言葉を、視覚化し、何度も何度も繰り返して心の奥まで浸透させる。その結果、いいことも悪いことも実現する。

・ネガティブな人は、ネガティブな言葉を繰り返し自分に言い聞かせるために、悪い結果ばかり起こしている。

イメージするときのコツは、「**しない」「**にならない」という言葉は使わないこと。

痩せたいときは、「10kg減らす」ではなく、「○月○日までに*kgになる」と痩せた自分をイメージする。

 

「人の一生は、その人が自分に言い聞かせてきた言葉の集大成にすぎない」

 

第9章 新しい習慣を身につける

人は、積極的な習慣より、消極的な習慣の方が多い。

生まれたときから、家族、友人、教師、社会、メディアなどからの刷り込みが潜在意識に浸透してしまっている。

積極的な考えからは、熱意、自尊心、決断力、自信が生まれる。

 

消極的な考え、姿勢を変える3つのステップ

①自分に消極的な習慣があることを認める

②その習慣の根本原因を突き止める

③新しく身につけたい積極的な習慣を考え、「置き換えの法則」を使って、それまでの消極的な習慣を置き換える

 

消極的な人、足手まといになる人、夢を奪おうとする人、いっしょにいると気が滅入ってしまう人からは距離を置く

 

第10章 数のゲームを楽しむ

情熱を注ぎ込める本当に大事な20%に集中し、その他の80%は排除する

 

第11章 ストレスに打ち勝つ

慢性的なストレスがあると癌になりやすくなる。おそらく、ストレスによりステロイドホルモンの分泌が増え、免疫機能が低下するため。

一方、笑うと心身が落ち着き、免疫機能も活性化される。笑うことにより脳内で分泌されるエンドルフィンは、鎮痛・鎮静効果と免疫機能活性化機能がある。

ストレスを受けたときに、物事を明るく考え、ユーモラスな面をみる。つらい出来事があっても、おもしろおかしい面を見つけ出すようにして、ストレスを減らす。RASをプログラミングして、そう選択するように自分でする。

幸せを壊す4つの感情:罪悪感、羞恥心、狼狽、僻みは持たないと決める。

 

第12章 恐怖と不安を克服する

「恐怖」と「不安」は記憶によって起こる、生存に必要な反応。

勇気は、恐怖を乗り越えたときに手に入る。

 

第13章 絶対にあきらめない

勝者とは、決して失敗しない人ではない。決してあきらめない人だ。

エジソン、ウォルト・ディズニー、スティーブ・ジョブズなど。周囲に何と言われようが、自分の目標を貫きとおす。

「人生の失敗の多くは、成功にどれほど近づいているか知らずに、それを目前にしながらあきらめてしまうときに起こるのだ。 by トーマス・エジソン」

 

第14章 どん底から再出発する

出版、テレビ出演などで大成功し順風満帆な人生を送っていた著者夫婦が、あっという間に全財産を失い破産。そこからまた立ち上がって成功を収めるために必要だったもの、何をしたいのかを決め、それをRASに言い聞かせる。

「正しい判断は苦しい経験から生まれる。そして、苦しい経験の大半は間違った判断から生まれたものである。」

 

第15章 おさらい

大事なのは、何をやりたいか、何が欲しいのかであり、どうすればできるのかを考えるばかりではいけない。RASが目標を実現させるための答えを見つけ出してくれる。望まないことは考えてはいけない。

 

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